なぜ、街の街路樹はつまらない風景を作るのか?

植物ってすごいなーっておもうのは、無造作にいろんなジャンルが合わさっててもそれはそれで素敵なんだよね。

計算し尽くされている感じがすると、人は美しさを素直に受け取れないのかもしれないな。

お店や商品、自分自身も計算されていないように見せる。

もしくは自然に見えるように計算し尽くす。

相手に警戒されないために^^大事なことですよね。

 

先日八王子で店作りのセミナーの時もそんなお話をしました。
実は、お店に入って、商品を手にとって、購入するには無数の罠が仕掛けられているのだw

こんなナチュラルなお花になら、ついぽろっと本音を話してしまいそうになるよね。

なぜ、街の街路樹はつまらない風景を作るのか?

私は、天才西畠清順さんと仕事をした時に気がついたのです。
彼が作る空間はいつも極上。
なんちゃってクリエーターが作る、植物を愛しているふりをしたものとはレベルが違うのだ。愛が違うのだ。

中川政七商店 奈良本社の庭づくりを観察していて。
清順さんは、クレーンからつる下がっている植物をくるくる回したり、前後に傾ける指示を出しているの。

そうだ、自然の植物はみんな水平でも垂直でもないからだ。
まっすぐに整列していることなんてありえない。

「その植物ごとに、一番いい顔があるからそこを見せてあげなくっちゃ」

そんな清順さんの真剣な眼差しと笑顔に何100人の女性が…
いや、男性もノックアウトされたことか。

愛なんだよ、愛。

清順さんと一緒にブランドマネージャーとして立ち上げた花園樹斎
私の戦友H氏の店舗は、当初から売上トップを誇っていたの。

私が愛して産んだブランドを、彼女も心から愛してくれたから。
きっと、店頭に並ぶ植物を見ながら、

「この子はここが一番よく魅えるだろう。」
「この子はこの表情がたまらなく可愛い!」

毎日、そんな風に私のブランドに向き合ってくれただろうし、
彼女の元のスタッフも同じように花園樹斎を愛してくれていたと思う。

ブランドを作る時は、いろいろな政治やお金や工程を計算して計算して作る。

けれども、最後に人を突き動かすのは、計算できない愛情なのだと思います。

話戻って、八王子の皆さんも街への愛情が半端ではなかった。
素晴らしい商店街に進化していくことを確信しているので、また暖かくなったら足を運ぼうと思います。