早くそっち側に行きたい。と10年間思い続けてきた話。

こんにちは、ブランドプロデューサーの古長谷です。
もうじき梅雨明けの沖縄から戻って、東京は梅雨入り。

ここ3ヶ月は月の半分も家にいなかったなぁ。
そういえば、10年前に憧れていた生活ではあるな、と。 

あの頃は上京して、建築学科に通う日々は課題に追われて忙しく。
ただただ学校と家の往復で建築一色。
でも、なんかしっくりこないなと思っていた時に出会った人達がいて。

彼らは組織に属さず、もしくは自分で組織を立ち上げていつも楽しそうに(辛いことなんて二十歳の女子には出さなかっただけかもだけど)
「こうしたいんだ、ああするんだ。」って夢を見させてくれました。

当時はマイナーな、ニッチなジャンルとも思われた人々が
全員引っ張りだこになってる。
有言実行はかっこいいなぁ…

今思うと、私は建築大好きだし違和感を持ったのは

建築業界と、そこにいる業界人

が苦手だっただけで。笑

ほんのり未練があるので、どうか同期や先輩後輩方には素敵な建築を作り世界を美しく心地よくして欲しいと思っています。

恩師は手塚貴晴先生
先日再会した時に、設計続ければよかったのにと言われたことは珍しく引きずっています…

この頃から、これだ!っていうことや人にすごく敏感になって。

考えるより先に感じるというか、見えてくるようになったのはここ2年くらい。
嗅覚が鋭くなったおかげで
撮影にうってつけの海辺を島中探して見つけ出す!
なんてもの得意になったよ。

地方に行って、素晴らしい喫茶店をすぐに見つけるっていう特技も出来たし。

水野学さんの著書にもある、センスは知識からはじまる
は、本当にその通りだけれど。

何も考えずに、数だけこなしていても何も変わらないよね。
毎日、毎回、ほんの小さな変化に気がつくようにする。

同じようなことでも、ちょっと良くしよう。
少し、変化させてみよう。
20代で出会う全ては新しく新鮮だったけれど、
30代は慣れもでてくるし、大掛かりなことも・関わる人も増えたから細やかに手を動かせなくなっちゃう。

10年前に感じた「あっち側」というのは
有名とか、すごい肩書きとかお金持ちとかじゃなくて。
自分の使命を仕事にしている人ってことなんだな。

自分の感度の高さとバランス感覚、実現への粘り強さ

を生かして世界を変えていく人のお手伝いを続けていこうと思います。

あっち側はもう、こっち側だった。

久しぶりの再会で、気づきを得た@表参道でした。